学校と教師の困惑

今学校や教師は困っているという話を聞いた。新型コロナの児童・生徒への蔓延の話かと思ったら、そうでなくロシヤによるウクライナ侵攻のことだという。ウクライナで多くの民間人、女性や子どもたちが空爆で傷つき殺される映像が、テレビやネットで流れ、それを日本の子ども達が目にして、「私達で何かできることはないの」と先生たちは尋ねられるという。

このような「政治的な問題」に対して、これまで学校や教師は教育する準備をしてこなかった。情報も遮断していたとも言える。今はネットの時代で、その情報は子ども達にも直に伝わる。また、知識としては教えてもそれはよそごとの知識であり、自分達に関わることとしては教えてこなかった。それが、今回のことは今後の日本にもかかわりが大きい。また今教育界ではアクティブ・ラーニングが推奨され、単なる知識ではなくそれをどう評価し、行動を起こしていくことが大切とされている。実際のロシヤのウクライナへの侵攻と同時に、フェイクニュースが行きかう情報戦争の様相も呈しており、教師はそれらも含めて、子ども達にこの問題をどのように教え、子ども達にどのような行動を推奨するのか、教師の力量が問われている。