中秋の名月

今日(15日)、中秋の名月。
日本人にとって、月は特別の存在なのか。天声人語に次のような記述がある。
<こよいは旧暦の8月15日、中秋の名月である。残念なことに雨や曇りで見えづらい地域が多そうだが、日本海側などでは静かに光る姿がおがめるかもしれない▼北海道で教鞭(きょうべん)を執ったロシアの民俗学者ネフスキーは日本や中国の詩に、月のモチーフが多いことに驚いたという。日本人にとっての月とは「世の中の歓楽喜悦は永劫(えいごう)のものでなく、何時か最後が訪れる」ことを感じさせるものだと説いた(『月と不死』)。現実を超える魔力があるのだろう▼〈来世と過去世を宙に綯(な)い交ぜて圧し光(て)るものを月と謂(い)うべし〉秋葉静枝。日常の慌ただしさに、心が張る。そんなときは月を探してみるのも一興であろう。>(朝日新聞、2016年9月15日朝刊)。

雲の隙間から、少しどんよりとした満月。ススキも御団子もなく、ソフィー(犬)と一緒にみる。

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