「王蟲」の原型 -目は蝉

「風の谷のナウシカ」に出てくる「王蟲」は、ダンゴムシが原型かと思ったら、そうでなく、「セミやトンボやカブトムシやザリガニやクモなどの昆虫や節足動物を混ぜ合わせた姿にしたんだといっています」と村瀬学『宮崎駿の「深み」へ』(平凡社新書,2004)の中で解説されていた(この本は、宮崎駿の8つのアニメがユニークな視点から解説されていて、感心した)。

 蝉の頭の凹凸には、宝石のような赤い点の単眼が3つ付いていて、それを見て子ども心を驚愕させられた体験が、この「王蟲」の造形のもとになっているという。
このことを知り、改めて蝉を見る。(写真はクリックして拡大)