オンデマンドの授業例 -藤原新也の「課外授業」を見てもらう。

今年前期の敬愛大学の「教育原論」の授業(教育こども学科1年生71名、必修)は、オンデマンドの授業で、KCN(敬愛の授業サイト)に毎週1回分の「講義ノート」と「講義資料」を掲載して、受講生はそれを読んで、質問への解答(リアクション)を毎週200字~1000字程度で送ってもらい、それへのコメントを私が返すという方法を取っている。この方法は、教室での授業のような私語がなく、資料を集中して読め,コメントも書けるという利点があるように思う。ただ、こちらから配信する資料の選定に苦心する(配信の量にも制限がある)ので、15回分の資料の選定は大変で(学生も毎回資料を読むのは大変)、時々「手抜き」(?)をする。

その一回(6月4日の5回目の授業)は、藤原新也の「課外授業」  https://www.youtube.com/watch?v=O6xyn4Qv–A  を見て、その感想を書いてもらった。その他に、関連の文献で野田正彰の「写真投影法」の説明の資料を配信し、「嫌いなものの絵を描き、その理由を書いて下さい」という課題も出した(添付)。

受講生は、きちんと、嫌いなものの絵を描き、you tube (40分)で藤原新也の「課外授業」を見て、下記のように感想を寄せてくれている。自分の講義ではなく、藤原新也の動画で、講義時間を潰すのは、少し気が引けるが、たまにはいいであろう。学生も藤原新也の人柄の出ている巧みな授業から、多くのことを学んでいる。以下、学生の感想(一部、抜粋)

A<私は初対面ながら子ども達の興味をひく藤原新也さんの人間性と藤原新也さんの撮った写真に驚きました。そして子ども達に自分たちの嫌いな写真を撮らせることで様々なこと教えていて写真を利用し教えることはすごいと思いました。具体的には自分が撮った写真にタイトルを付けさせてなぜ嫌いなのか、本当に嫌いかを考えさせ嫌いでも新しい発見をさせ興味を持たせている部分です。今後、自分は一方的に嫌いだからという理由で物事を嫌いになるのではなく、なぜ嫌いなのかを考えて写真など利用し嫌いながらも新しい発見をしていきたいと思いました。>

B<嫌いなものは、自分で考えるだけじゃずっと嫌いかもしれないけど、その写真を撮って考えたり、助言をもらったりすると、それほど嫌なものじゃないとか、好きになったりすることがとても興味深かった。新しい発見ができる。好きなものは積極的に深く考えることができるけど、嫌いなものは避けようとしたり、考えたくないと思ったりする というふうに動画内で言われていたのが共感できた。確かに嫌いなものはそのままにしておくことがあるから、自分の嫌いなことにも少しは目を向けてみようと思えた。>

C<子供たちが言っていたようにいざ嫌いなものを見つけようとすると難しかった。始めは嫌いなものを見るのも嫌だった子どもたちが向き合うことで、客観的に物事を見られようになり、嫌いなものが可哀想と思えるようになったことに驚いた。私も自分の嫌いなものについて考えてみたが、なぜ嫌いかと聞かれるとすぐには答えられないものばかりで普段見た目や噂で見聞きしたイメージに影響され過ぎていると実感した。「死」についても普段深く考えることはないし、今まではなんとなく遠ざけ、自分とはあまり関係のないことだと思っていた。しかしガンジス川で亡くなっている人の写真を見て、自分の理想の死に方で死ねることが自分の人生を表していると思った。私は今、目の前のことで精一杯だけれども、大人になって振り返った時に後悔しないように生きて、自分の人生に満足して死にたいと思った。>

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