メールによる資料の送付

人に何か資料を送るとき、どのような方法が便利なのであろう。
一時FAXが出回ったときそれを使うと瞬時に送れ、とても便利と思う時があった。ただ、資料が多すぎたり、受け取る側の設定がきちんとなされていなかったりして、スムーズにいかない時もあり、それを考えると躊躇してしまう。それに最近は相手のFAX番号がわからないことが多い。
その点、印刷機のスキャナーで撮り、それをメールの添付で送るのが、とても簡単。
今回も、武蔵の卒業生から昔一緒にやった大学生調査についての問い合わせがあり、添付のものを送った。うまく、先方に着き、読める状態になってくれるといいのだが。

img_20161122_0001

千葉内房

千葉の外房の海は太平洋であるのに対して、内房の海は東京湾。
したがって、内房の海はそれほどきれいでなく、景色もいまいちのところが多い。
しかし、海面は静かで、天気がよければ、三浦半島や富士山などが対岸に見え、絶景の景色のところもある。

img_4611img_4597img_4605

今日(11月20日)は、朝千葉では珍しく霧*が出ていた。

*「霧(きり、英語: Fog)とは、水蒸気を含んだ大気の温度が何らかの理由で下がり露点温度に達した際に、含まれていた水蒸気が小さな水粒となって空中に浮かんだ状態。」
(https://ja.wikipedihatu a.org/wiki/%E9%9C%A7)

早速、1歳の幼児に霧初体験。最初は普段と違う外の様子に不安そう。そのうちにいつもの笑顔。千葉では、そろそろ木々も色づいている。

img_4569img_4573img_4589

ジェンダーの社会学

社会学や教育社会学の分野の研究の一つに、「ジェンダーの社会学」がある。
日本のこの分野の第1人者は上野千鶴子で、私も氏の本を何冊も読み、講演も3回ほど聞きに行った。またこの分野の本は、かなり読んだ。授業でその内容を紹介することがある。
社会学や教育社会学の立場は、性やジェンダーは生物学的なものより社会的なものが重要で、人や社会がそこを知って変えれば、男女平等は達成されるというものである。
生まれた時、性別を間違えて判定され、思春期になるまでそれに気づかず育てられ、思春期にその間違いが判明した後、その後の人生をどちらの性で生きるかを考えた時、思春期に判明した生物学的な性より、それまで育てられ自分も思い込んでいた社会的な性の方に従った方が、アイデンティティの危機もなくスムーズな人生を歩めるという多くの例を、上野千鶴子は紹介している。img_20161121_0001
幼稚園や保育園で、保育士が「男の子、女の子」という言葉を頻繁に使い、子どもに男女の区別をつけるような扱いをすると、子どもはその影響を受け、性自認意識が高まるという研究もある。子どもの半分に分け、手洗いに行かせるとき、「男の子は先に手を洗い、その後女の子が洗いなさい」というより、「イチゴ組(男女混合の班)とメロン組の人が先に手を洗いに行きなさい」といった方が、性差別を生まないという実践も報告されている。
テレビコマーシャルの性により偏り(「あなた作る人、私食べる人」他)は、これまで上野千鶴子の研究(『セクシーギャルの大研究』)はじめ多くで指摘されてきたので、今ではほとんどなくなっている。
教科書の記載内容も、男性優位で女性軽視という傾向は、日本弁護士会他から厳しく指摘され、かなり改善されている(歴史上の人物では、男性中心は否めないが)。

ジェンダーの問題は、まだわからない部分も多いと思う。また、「せっかく男女という違う性があり、その為人生に色が添えられ、楽しいことがたくさんあるのに、それを無くそうとするジェンダー論は好きでない」という素朴な疑問もある。

今日(11月19日)の朝日新聞朝刊には、「今さら聞けない」という欄に「性別」という題で、「性が決まる仕組みー人の体の『原型』は女性」という記事が載っていた。生物学的に興味深いことが書かれており、社会学や教育社会学の立場からも学ぶべきことが多くあると感じた。(一部転載、全文は添付参照)

< 胎児は初め、男性でも女性でもありません。最初の分かれ道は、性腺が精巣か卵巣のどちらになるか。Y染色体があると受精後7週目ごろから精巣に変わります。
精巣は精子を作る器官ですが、胎児では、体を男性化させるホルモンを出す働きが大切です。これによって、精子がたまったり、通ったりする器官が発達し、子宮や卵管の元になる器官は消えてゆきます。腹部にある精巣は股間に移り、外性器も男性型になります。
Y染色体がないと、一連の変化が起きません。性腺は卵巣になり、卵巣はホルモンを出すことがなく、子宮や卵管が発達して、外性器は女性型になります。このため、人の体の「原型」は女性とも言われます。 こうした過程で支障があると、性の不一致が生じます。>(朝日新聞2016年11月19日より一部転載,以下添付参照)

img_20161121_0002