困難を克服する方法

躁鬱病でなくても、人には元気な時と沈み込む時がある。また長い人生、人には浮き沈みがある。元気の時は精いっぱい動き回り、調子の悪い時はおとなしくしているというのが一般的であろう。鬱や運のない時は、ジーとしていて、躁や運が巡ってくるのを待てばいい。

 しかし、「メランコリー親和型」の人は、おとなしい状態が永遠に続くのかもしれない。それを打破するためには、あえてテンションを高め、活動した方がいいのかもしれない。

藤原新也は、長い旅の経験から、困難を克服する方法について、次のように説明している。
<旅につきものの時に命を脅かすほどの困難や障害は乗り越えなければ先がないわけで、困難が生じるとそれ以上の気概と元気と冷静でそれを乗り越えるということを繰り返して来た>。

心理学用語

学問の学際性を一般論としてうたうのは易しいが、具体的に実践するのは難しい。たとえば、社会学と心理学は近いようで、ほとんど交流がなく、私も鼻っから心理学は自分には理解できないと思い、心理学の本を読むことがない。

知り合いの心理学のK先生から、<「現代型うつ病」の病前性格は、「メランコリー 親和型」と「マニー親和型」に分けられる>ということを教えていただいた。
「マニ―親和型」性格の特徴は、・絶えざる自立活動の希求、・権威からの圧迫への反逆、・自己の自立性の確保が、持続的で熱中的な活動投企の中に膠着している構造、秩序との同一化に対する疑念と両価性に特徴という。
 情熱的に仕事をしないではいられない人は、こうしたマニ―型の性向をもっているという。今のように停滞している社会に活力を与える人とも言える。
一方、「メランコリー親和型」は、「安定志向、依存的、因習的、几帳面、空想貧困、良心的、用心深い」という。
 自分は、几帳面ではないが、こちらの傾向が強いかもしれない。ここは反省して、前者の傾向を取り入れた方がいいかもしれないと思った。

ネットで心理学用語を検索してみた。以下は、そのコピー。上記の用語も出てくる。納得できる用語もいくつかある。

<心理学用語集 >
メランコリー親和型性格―安定、権威従属的、因習的、空想貧困、良心的、注意深いという特徴で、鬱病的な性格特徴といえる。テレンバッハによって提唱された。
マニー親和型性格―不安定、自立的、非因習的、おおまか、空想豊富、寛大、大胆といった特徴で軽躁的な性格特徴といえる。ボン・ゼルセンによって提唱された概念である。
カタルシスー過去の屈辱的な経験、恐怖、罪悪感や無意識のうちに味わった不安などを自由に表現することで心の緊張から解放されること。
葛藤 Conflict―AにするかBにするか決断がつかず思い悩むこと。心理的板ばさみともいう。
カリギュラ効果―禁止されたことをあえてしてしまう行動。禁止されることで逆に規則を破りたいという欲求が大きくなったり、期待や妄想が大きくなるらしい。カリギュラ効果の語源は映画「カリギュラ」がボストンで上映禁止になったことがかえって話題を呼んだことかららしい。
希少性の原理―人間は手に入れにくいものの価値を高く評価する傾向にあるというもの。
自己親密性―自分で自分の体の一部分にさわることによって安心感を得る行為。
自己注視―別の事柄に意識を向けていたにもかかわらず、突然自分はどう見えているのだろうかと気になること。自己注視が起こると自分がどのような存在か、どこかおかしいところはないかと考えるようになるという。また、自分が誰かに対し自己主張をしたり、自分に関心を向けようとしたときも起こる。
視線交錯行動―アイコンタクト (eye contact) のこと。親しい相手には一般的に視線交錯行動は増加する。
失錯行為―覚えていたはずなのに、なぜか思い出せないこと。いい間違いや書き間違いも含むことがある。人間はそもそもいやなことは忘れてしまうようにできているらしい。
社会的手抜きー集団のサイズが大きくなればなるほど、なるほど一人当たりの努力量が減少すること。社会的サボリともいう。
社会的補償―他者が信頼できない場合に相手の不足分を補うために努力量が増大すること。
循環気質―明るく活動的な気分と暗く落ち込んだ気分が交代して現れる人格のこと。躁鬱気質ともいう。ドイツの精神医学者カールバウムの用語。
シンクロニー傾向、同調傾向―親しいもの同士のしぐさが似てくるという現象。姿勢反響とも呼ばれる。
心因性記憶障害―苦痛や不安を伴う経験を忘れること。忘れることによってその経験から逃れようとする防衛機制といえる。
親和欲求、親和動機―困難や不安な状況におかれたときに、人は誰かと一緒にいたいと思うこと。不安などが大きくなるほど、親和欲求は大きくなり、また同様の立場にいる者と一緒に願う。
セルフ・ハンディキャッピングー直面している事柄に自身がないときに、まえもって自分にハンディ(不利)をつけておき、不利な条件があるのだと強調すること。
躁的防衛―精神的苦痛から逃れるために、現実を否定し、なんでも自分の都合のよいように解釈すること。悪い面もあるが、状況によっては躁的防衛が大きな力になるときもある。
適応機制―欲求が満たされないときに不安・悩みを和らげるために心の安定を保とうとする働き。適応機制には、代償、同一化、合理化、逃避、抑圧、退行、攻撃などがある。代償は似たような欲求によって欲求を満たすこと。同一化は自分にない名声や権威をまねをしたりすることによって近づけること。合理化は最もらしい理由で正当化すること。逃避は直面している困難から逃げ出すこと。抑圧はいやな記憶などを忘れようと試みること。退行は子供のように泣いたりわめいたりすること。攻撃は暴力のように直接的なものやうわさなど間接的なものによって欲求を満たそうとすること。
転移行動―欲求不満があるのだが、それを満たすことができてなくてストレスがたまり、そのストレスがピークに達したときに欲求不満をそれ自体にあてるのではなく、別のものに当たってストレスを解消すること。この行動によってストレスが解消されることを自己完結行動という。
投射―自分の欲求や感情を他人に投影すること。例えば、自分が認めたくないと思っている欲求は他人も望んでいないと考えること。
フォールス・コンセンサス効果―人は自分の意見や判断が普通で、正当なものだと思いがちで、自らは多数派だと認識すること。
分裂気質―疑い深い他人と密接な関係を結ぶことができないが、非常に依存的で従順でもある気質で、傷つきやすくわけのわからないことに怒りを爆発させるたりするという。
マニピュレーション Manipulation―人が考えごとをしたり緊張したりしているときには、何かに触れることによってリラックスしようとすること。
無意識―自動的、機械的で意識されないことで、注意の範囲を超えていて気がつかないこと、思い出すことができないこと。夢は無意識を知るための王道とされる。
モノマニー ー部分性の狂気のことで、ある一つの事柄、興味の対象のみに異常な行動をとる。他の行動は社会的に適応している。衝動抑制の障害ともいう。
ロミオとジュリエット効果―恋愛などで、反対や障害などがあると、ともにその困難な状況に打ち勝とうとし、より恋愛感情が強くなるようなこと。

四季の花

実家のあるところは,ちはら台の「四季の丘」という名前のついている地区である。四季の花がきれいというコンセプトで作られたところであろう。出来て4半世紀も経つとその当初の意気込みも薄れて来ているが、それでも街路や周囲の公園や個々の家〃でも、四季の草木への工夫も見られる。
うちでは老人世帯であるし、週1回来る私に園芸の技術もセンスもないので、素敵な花や植木は無理だが、周囲から浮かない程度には、庭のプランターや植木鉢に、近くのホームセンターから花の苗を買って来て植えている。それなりに季節感はある、と自分では思っている。