学年末の忙しさ

大学教員にとって、2月、3月という学年末は、忙しい面と、気楽でのんびりする面と、がある。
大体1月でその年度の授業が終わり、2月、3月は授業がないというのは、精神的にかなりほっとする。それだけ、普段大学の授業というのはエネルギーを必要とし、負担になっているのであろう(そうでない大学教員をあまり知らない)。1年の中で、この2,3月は、夏休みと並んでのんびりする時期である。
その代わり、2月、3月は、学年末試験の採点があったり、入試があったり、卒論や修士論文の審査があったりして、それに謀殺される。
私の場合、今は入試や論文審査の仕事がなく楽だが、今年は、敬愛大学、非常勤先の授業の採点や、放送大学番組の試験の採点、放送大学の修士論文の審査があり、それに調査報告書の締め切りが2つ(「デジタル教科書調査」「敬愛大学学生調査」)あり、とても忙しかった。それに、週末は母親の介護が加わる。
それらも一昨日一段落して、昨日は、母親の介護に実家来て、夕食後4時間ほど、続けてテレビを見た。久しぶりにみるテレビドラマや映画は新鮮で、引き込まれる。
「火曜サスペンスドラマ・臨床心理士④、坂口良子、丘みつ子ほか」(BS日テレ)、
映画「フラガール」(松雪泰子、蒼井優)ほか)(NHKプレニアム)
どちらも女優達に存在感があり、男たちの影が薄い。これらのドラマや映画は、大分昔のものだが、今はそれ以上、男より女性の存在感が強い時代のような気がする。(政治の世界は、相変わらず男の世界のようであるが)

ほっとする間まなく、2週間後に原稿の締め切りのあることを思い出した。

オープンスクールを見学

加藤幸次先生(上智大学名誉教授)が、台湾の学校の先生を、海浜幕張のオープンスクールを案内するというので、同行させてもらった(1月31日)。
海浜幕張のベイタウンにはオープンの小学校が3校あり、そのうちで一番新しい学校(美浜打瀬小学校)とのこと。建築がとてもユニークで、日本の学校と思えない。そこで、子どもたちは、生き生きと学んでいる。
オープン形式の授業は、とりわけ低学年の子ども達に有効だと感じた。それから、教師の力量にかなり左右される方式だと思った。
幕張のベイタウンはおしゃれなヨーロッパ風のマンションが建ち並ぶ地区であり、そこの家庭は階層的にも裕福な層が住んでいる。それにマッチした建築の学校、そして独特な教育がなされている点に特質がある、と感じた。
校長先生は、オープン教育のベテランであり、加藤先生らのグループの指導が入っていることを感じた。ただ、その学校の先生たちは特別の人たちではなく、オープン教育の特別な研修もなされていないという点が気になった。
台湾の学校の先生たちは、何を会得し、何を感じて帰られたのであろうか。40人近くの先生方はとても熱心に見学し、オープンの指導法や評価の仕方に関しても質問していた。
見学に来られたのは台湾でも先進的な私学の先生方なので、この見学が、台湾の教育を変え、それが中国本土に影響することも考えられる、大きな見学だったと思う。

海に向かってドラム演奏

先日(1月31日)昼間、海浜幕張の海岸に並行している道を、自転車で通っていたら、橋の下から、大音響で生バンドが演奏して音が聞こえた。
平日の昼間になんでこんなところで、聴衆がいるわけがないのに、と思いながら、自転車を止めて覗くと、中年のおじさんが二人が、大きなスピーカを海に向けて、女性のボーカル付のカラオケをかけ、それに合わせてドラム(本格的なドラムセット)を叩いていた。リズムに乗り、大音響で、とても気持ちがよさそうだった。世の中には、いろいろな趣味があるものだと感心した。