学生のグループ発表

大学の演習(ゼミ)などで、学生にグループ研究の発表をしてもらうと、なかなかいい発表になることが多い。今は、インターネットでいろいろ調べられるということもあるが、その内容もさることながら、発表のプレゼンが上手で、思わず聞き惚れる。
今週の敬愛の2年生の専門研究の演習では、「子どもとマンガ」という題で、大学生に対して実施したマンガに関するアンケートの結果の報告の他に、マンガに関する学生たちの知識の広さや思いの深さ(好きなマンガ本のシリーズを揃え、繰り返し読むという学生も多い)を知ることができた。マンガの内容を一人が語り、それをめぐってさまさまな議論と笑顔が飛び交う学生の様子は、私の教育の話を聞く時の様子と大違い。心から楽しんでいる。
「マンガは創造力を培う」という学生の説明に、私は「マンガは映像から人の心理を想像するのに対して、小説は文字から場面(映像)を想像するので、その想像(創造)力の方向は逆。どちらも大切」とコメントするのがせいぜい。
皆が読んでいる『ワンピース』についてひとしきり議論があったが、読んでいない私にはちんぷんかんぷん。昔読んだあだち充の『タッチ』についても詳しく読んでいる学生がいて、その登場人物の関係について大変な盛り上がり。(私も藤村正之氏の「タッチ論」*を読み返してみようと思った)。

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