「年頭に思ったこと」 水沼文平

仙台在住の水沼さんより格調の高い年頭所感をいただいた。掲載させていただく。

武内清先生。
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。卓球、テニスで健康を維持し、楽しくお過ごしください。
私も自転車、水泳、石段登りに精を出したいと思っています。以下、思うがままの年頭所感です。(水沼)

<その一>2日の未明、宝くじで10億円が当たった夢をみた。年末に東二番丁の宝くじ
売り場の長蛇の列が夢のベースになったのかも知れない。10億円という途方もない金
額に唖然としながら何に使うか、何を買おうかと思案し、アフリカの子どものことが
チラッと頭に浮かんだが、行きついた結論は「5段変速の自転車」を買うことであっ
た。現在、電動アシストに乗っているが男子として気後れを感じていた。10億円の使
い道は私にとってはこの程度である。

<その二>2日の10時頃、4車線の交差点で女性が運転する軽自動車の側面に男性のセダ
ンがぶつかったのを目撃した。男性の信号無視が原因である。両者とも老人で幸い大
きな怪我はなかったようだが女性はショックからか運転席に座ったまま動かなかっ
た。スーパーの駐車場で運転席からよろよろと出てきて杖をついている老人をよく見
かける。行政は老人の運転免許証の返納を盛んに勧め、優遇措置として市営、県営バ
スも割引や指定タクシー業者による運賃10%割引などの措置を講じている。80才で運
転している知人に聞くと「確かに視力やとっさの判断力に衰えを感じ、運転に自信を
なくしている」と本音を漏らした。さらには坂の多い団地は人口減少に伴い商店がな
くなり遠くのスーパーまで行かないと買い物ができなくなったとも語っている。仙台
市近郊の団地は昭和40年代に山林を崩して造成され、坂道が多く、子や孫は遠くに住
み、三軒に一軒は空き家となっている。地方自治体は高齢者に対してタクシーの10%
割引などてお茶を濁すのではなく、初乗り100円タクシーの配備や、貧困老世帯に無
料の食事を提供するなどの抜本的な改革を望みたい。

<その三>2日の午後から母校柔道部の初稽古を見学した。部員は3名(女子1名は欠
席)に私と同年輩のOBが3名、礼に始まり「打ち込み」(型の練習)、「乱取り」
(自由練習)と進み、最後にOBが個々の得意技に対する指導に当たった。私も体が
ムズムズしてきて「受け身」の練習をした。私たちの頃、部員は50名近くいたが、部
員減少に関してOBに聞いたら中学校の体育で柔道が選択必修になっているが希望者
が少なく、またクラブ活動としての柔道も指導者不足で設置していない学校が多く
なったという。怪我を心配する保護者、特に母親の懸念も背景にあるようだ。武闘に
は怪我が付きもの、打撲や捻挫は日常茶飯事、サポーター代わりに自転車のタイヤの
チューブを巻いて痛みに耐え練習に励んだものであるが、過保護も一因となっている
と聞いて「さもあらん」とすぐに納得がいった。

<その四>今年は新しい天皇が誕生する。今生天皇の意思に基づく退位に関して「天皇
退位特例法」が交付され、さらに天皇は土葬から火葬、葬儀の行事の簡素化の希望を
述べている。また天皇の代替わりに伴う皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」への
公費支出について、秋篠宮が天皇家の私費で賄うという具体案を示した。歴史上、天
皇が生前に位を譲ったケースが多く、女帝問題も含めて検討されるべきである。また
秋篠宮の提案の背景には、天皇が亡くなると殯(もがり)と云った行事が延々と続き
人的にも経済的にも大きな負担がかかることにあると思われる。天皇家では、経済格
差が大きくなっている現在、朝ご飯が食べられない子ども、年金では生活できない困
窮老人の救済なども念頭に置いているのかも知れない。

<その五>昨年の11月から息切れ対策として「肺周り筋トレ」を朝夕実践し、近所の公
園の石段登りも開始した。最初は32段×5往復(160段)だったが、現在は13往復
(416段)までできるようになった。尤も休み休みではあるが、以前とは異なる自分
を実感している。自転車で走り回っていても階段を見るとつい登りたくなるという奇
病に取りつかれている。今年の目標として山形の立石寺(芭蕉の「閑さや岩に・・・・・・」)の山口から山門を経て五大堂に至る石段1070段に挑戦したいと思う。
水沼文平

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